「貪欲ともいえるような、止まることを知らない生命力。常に新たな場所を目指し、四方八方へと広がっていくその力は、ただの衝動ではなく、内に秘めた深い意志があるのでは、と思ったりもします。本展では、そうした生命の根源的なエネルギーや拡張のダイナミズムを、アクリル、漆喰、珪藻土、などの素材を通して視覚的に表現しました。
作品を通して、単に「見える世界」だけではなく、形を持たない流れや気配、波のように脈打つリズム、空間に漂う見えないエネルギーまでも感じ取っていただけたらうれしいです。」(作家コメント)
さまざまな素材を用いて表現されたダイナミックな作品群をご高覧下さい。
「時が経つほど、鮮明になっていく過去の記憶がある。幼少の頃に見た陶器を焼く窯の中の真っ赤な炎の記憶である。炎は全てを焼き尽くす「破壊の象徴」であり、一方、太古から人々にとっては「怖れ」であるが故、神聖なもの、「御神火」でもあり、また、炎によって文明が生まれ、文明を発展させる「創造の象徴」でもある。今、世界で起きていることの中で、記憶に留めておくべきこと、忘れてはならないことがある。私はその証言者の一人になりたい。今回は抽象絵画とボタニカルアートを展示した夫婦揃っての二人展となります。ぜひ多くの方に観ていただけると幸いです。」(作家コメント)
鮮やかな色彩と繊細な花々が並ぶ魅力的な空間となっております。
是非お立ち寄り下さいませ。